攻殻機動隊 S.A.C.のそれらしい未来像
以下は、アニメ作品に基づく個人的な妄想・考察で、いかなる政治的な意図ならびに啓蒙活動は存在しません。
攻殻機動隊 S.A.C(以下SAC)は神山健治氏が監督したアニメ作品だ(原作は士郎正宗氏)。SACは原作を尊重しつつも、どこかリアリティが感じられる。これは時代設定が2030年頃と近未来で、脇を固める様々な細かい設定が現実的なところによると思われる。SACに登場する興味深い設定を以下に列挙する。
- 二酸化炭素除去技術
- 放射能除去技術
- 第4次世界大戦 201x年終結
- 東京壊滅
- 福井への遷都
- 難民問題
- 9大ネットワーク
[二酸化炭素・放射能除去技術]
1と2の技術は本編ではマイクロマシーンと呼ばれるタンパク質から実現される。
タンパク質をマシーンと呼ぶところが興味深い。これはナノテクノロジーとバイオテクノロジーの融合を予言するものだ。私は分子生物学の経験が少々あるが、この学問では生物を物質として扱い学問体系を築き上げてきた。既にタンパク質を自在にデザインすることは研究レベルで始まっている。機能性のあるタンパク質を作ることはかなり困難が伴うことは容易に想像できるが、可能性は無限大だ。植物が光合成によりエネルギーを得ることができるのも、動物が走り回れるのもタンパク質の機能に還元できる。
[第4次世界大戦・東京壊滅・福井遷都]
いつ頃大戦が始まったのかは本編で述べられていないが、終結は2024年頃と設定されている。米国は超大国の地位を経済の破綻からくる国力の低下により失った。世界の覇権を取り戻すべく国連を利用する。日本は相変わらず米国一辺倒の外交と政治を行う。日本の首都は関西圏の新しい市(兵庫県の埋立地?)と設定されているが、遷都が大戦と関係するかは述べられない。
私も含めて誰も4回目の大戦を望まないだろう。しかし世界情勢が今後急激に変化する可能性は大きい。米国は現在唯一の超大国だが今後の国力低下は十分ありうる。事実、米国は双子の赤字に苦しんでおり、石油が豊富な中東とよい関係とは言い難い。中国とインドは凄い勢いで経済発展を進めており、地下エネルギー資源が豊富なロシアも同様だ。経済成長著しい南米の各国は反米が大半だ。いわゆるBRICSの台頭が米国の国際的な力関係を相対的に低下させる。結果軍事バランスが崩れて大戦へ突入ということはありうる。
[難民問題]
大量に発生した難民を日本は受け入れる。どこから来た難民かは明らかにされていない。中国は受け入れない。
どうして日本が難民を受け入れるに至ったかは述べられない。労働力確保の一環かあるいは人道的理由かはわからない。時々「半島」という表現が用いられる。これはおそらく朝鮮半島のことだろう。
[9大ネットワーク]
世界の大手メディアは9つとなる。
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